私を溺愛する総長が可愛い。
「おはよう。」
「うちの制服。」
「樹里、同じ学校だったんだ。
 もしかして、進学クラス?」
「そう。」
「だから知らなかったわけだ。
後ろ乗って。行こう。」

後ろに乗った。
「自転車似合わない。」
笑った。
「いつも単車だけど、樹里、嫌がると思って自転車にした。」
「確かに、単車で学校はないわ。」
また、笑った。

『なんか、楽しい。』
こんな気持ちは初めてだった。
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