乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「やめたほうがいいよ」
退屈でつまらない私の旦那公康さんは『楠野屋』を辞めることに反対のようだった。
「新崎グループの総裁は楠野のお義父さんを馬鹿にしているようだけど、一代で全国チェーンに『楠野屋』を育て上げた手腕は素晴らしいよ」
家事をしていた公康さんはエプロン姿で私に説得してきたけど、余計に新崎に行きたい気持ちになった。
私に尽くしてくれているのはわかるわよ?
でも、私が求めているのはそういうことじゃないの。
「私は自分の力を試したいの!」
「気持ちはわかるけど、響子ちゃんは『楠野屋』以外で働いたことないだろう?新崎グループは大きい会社だけど、『楠野屋』には新崎グループにはない良さがあると僕は思うよ。悪いこと言わないから、考え直した方がいい」
公康さんに心配される覚えはない。
だいたいあなたは私の旦那じゃなくなるのよ!
「そう!反対なのね!私はこれから新崎グループの仕事に集中したいから、新崎のマンションに住むことにしたの」
「えっ!?それは別居するということ?」
「やめたほうがいいよ」
退屈でつまらない私の旦那公康さんは『楠野屋』を辞めることに反対のようだった。
「新崎グループの総裁は楠野のお義父さんを馬鹿にしているようだけど、一代で全国チェーンに『楠野屋』を育て上げた手腕は素晴らしいよ」
家事をしていた公康さんはエプロン姿で私に説得してきたけど、余計に新崎に行きたい気持ちになった。
私に尽くしてくれているのはわかるわよ?
でも、私が求めているのはそういうことじゃないの。
「私は自分の力を試したいの!」
「気持ちはわかるけど、響子ちゃんは『楠野屋』以外で働いたことないだろう?新崎グループは大きい会社だけど、『楠野屋』には新崎グループにはない良さがあると僕は思うよ。悪いこと言わないから、考え直した方がいい」
公康さんに心配される覚えはない。
だいたいあなたは私の旦那じゃなくなるのよ!
「そう!反対なのね!私はこれから新崎グループの仕事に集中したいから、新崎のマンションに住むことにしたの」
「えっ!?それは別居するということ?」