乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
第24話 果たし状!?
お昼休みになると、会議だった天清さんと遠堂さんが戻ってきた。
私の母が皆さんで召し上がってねと張り切って届けた重箱入りのお弁当がドドンッとテーブルにのっていた。
詩理さんがいると聞いたからだろうけど、なんとなく複雑な気持ちになった。
婿だけでなく、友達も逃がしてなるものかっ!という親の気迫が伝わってくる。
「月子お姉様のお母様はお料理がお上手ですね」
いなり寿司、巻き寿司、からあげ、エビフライやカツ、煮物、フルーツなど、まるで小学校の運動会のような内容のお弁当だった。
懐かしいなあと思いながら、唐揚げをつまんだ。
「私の母は父と結婚する前、『楠野屋』で働いていたので料理の腕はなかなかのものなんです。父が母に一目惚れして結婚したんですよ」
「まあ!素敵ですね!」
それほどでも、と私が照れていると遠堂さんの冷たい視線に気づいた。
『なにをのんきな』と思っているような目だった。
そんな顔しなくてもわかってます。
きっと遠堂さんは響子の話を聞いたに違いない。
私の母が皆さんで召し上がってねと張り切って届けた重箱入りのお弁当がドドンッとテーブルにのっていた。
詩理さんがいると聞いたからだろうけど、なんとなく複雑な気持ちになった。
婿だけでなく、友達も逃がしてなるものかっ!という親の気迫が伝わってくる。
「月子お姉様のお母様はお料理がお上手ですね」
いなり寿司、巻き寿司、からあげ、エビフライやカツ、煮物、フルーツなど、まるで小学校の運動会のような内容のお弁当だった。
懐かしいなあと思いながら、唐揚げをつまんだ。
「私の母は父と結婚する前、『楠野屋』で働いていたので料理の腕はなかなかのものなんです。父が母に一目惚れして結婚したんですよ」
「まあ!素敵ですね!」
それほどでも、と私が照れていると遠堂さんの冷たい視線に気づいた。
『なにをのんきな』と思っているような目だった。
そんな顔しなくてもわかってます。
きっと遠堂さんは響子の話を聞いたに違いない。