乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
天清さんがパラパラと手に入れた食材ごとの仕入れ先が書かれた書類をめくった。
「もちろん、今までどおり青果市場も利用するが、農家と直接契約をして各チェーン店に一番近い産地から各店舗に野菜を調達していく」
「今から間に合いますか!?」
「できる範囲からやる」
天清さんはスケジュール帳を開いた。
「月子はフェア案と試作を。俺と遠堂は農家との契約に回る。絶対に勝とう」
「はい!」
「私もご協力します!」
ずっと響子には勝てなかったけど、天清さんだけは譲れない。
詩理さんのためにも絶対に負けるわけにいかない話だ。
新崎に連れ戻されて、政略結婚させられてしまうのだから。
「響子さんはお父様に利用されているだけなのに気づかないのでしょうか」
「利害の一致でしょうね」
遠堂さんはやれやれとため息を吐いた。
「まあ、勝てばいいだけのことだ」
天清さんは少しも不安そうな顔はしておらず、むしろ楽しそうに笑っていた。
新しいゲームに挑む前の子供のように。
「もちろん、今までどおり青果市場も利用するが、農家と直接契約をして各チェーン店に一番近い産地から各店舗に野菜を調達していく」
「今から間に合いますか!?」
「できる範囲からやる」
天清さんはスケジュール帳を開いた。
「月子はフェア案と試作を。俺と遠堂は農家との契約に回る。絶対に勝とう」
「はい!」
「私もご協力します!」
ずっと響子には勝てなかったけど、天清さんだけは譲れない。
詩理さんのためにも絶対に負けるわけにいかない話だ。
新崎に連れ戻されて、政略結婚させられてしまうのだから。
「響子さんはお父様に利用されているだけなのに気づかないのでしょうか」
「利害の一致でしょうね」
遠堂さんはやれやれとため息を吐いた。
「まあ、勝てばいいだけのことだ」
天清さんは少しも不安そうな顔はしておらず、むしろ楽しそうに笑っていた。
新しいゲームに挑む前の子供のように。