乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
第3話 浮気?
抱き締めていた体を離して天清さんは驚いた顔で私を見た。
「ええっ?それ、誰!?」
解放された隙にまた押し入れの中にダッシュで戻った。
震えながら土下座をして、私は勇気を振り絞って告げた。
もう離婚確定なら、いっそ嫌われて離婚のほうがいい。
そう思って―――
「乙女ゲーム、『ときめきエンゲージラブ』のメインキャラ、鷹影龍空様です!」
潔くカミングアウトした。
「ゲーム?」
「そ、そ、そうです」
ごそごそと押し入れの中に隠しておいたゲーム機をどうぞっ!と見せると、近寄ってきたので画面をそのままにして、天清さんから距離をとった。
オープニングの軽快な音楽が流れている。
「そのセンターに立つのが龍空様です」
「へー。これがそうなんだ」
「は、はい」
「俺、ゲームは詳しくないから、よくわからないなぁ」
胸の前に腕を組み、うーんと唸っていた。
やっと私はこの時になり、天清さんをしっかりと見ることができた。
細身でがっしりとしていて、筋肉質な体つき。
短い髪に整った顔は目鼻立ちがはっきりしていて、かなりのイケメンだった。
「ええっ?それ、誰!?」
解放された隙にまた押し入れの中にダッシュで戻った。
震えながら土下座をして、私は勇気を振り絞って告げた。
もう離婚確定なら、いっそ嫌われて離婚のほうがいい。
そう思って―――
「乙女ゲーム、『ときめきエンゲージラブ』のメインキャラ、鷹影龍空様です!」
潔くカミングアウトした。
「ゲーム?」
「そ、そ、そうです」
ごそごそと押し入れの中に隠しておいたゲーム機をどうぞっ!と見せると、近寄ってきたので画面をそのままにして、天清さんから距離をとった。
オープニングの軽快な音楽が流れている。
「そのセンターに立つのが龍空様です」
「へー。これがそうなんだ」
「は、はい」
「俺、ゲームは詳しくないから、よくわからないなぁ」
胸の前に腕を組み、うーんと唸っていた。
やっと私はこの時になり、天清さんをしっかりと見ることができた。
細身でがっしりとしていて、筋肉質な体つき。
短い髪に整った顔は目鼻立ちがはっきりしていて、かなりのイケメンだった。