乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
「もちろん、あるよ。その時行った『楠野屋』は奇抜なメニューではなかったけど、女性らしい発想が多いなって感じた。みそ汁の中の麩は季節ごとに違うし、特別高価な食材を使わずに野菜の飾り切りで季節感を出したりね。あとはフェアが『楠野屋』のヘルシー好きな客層に合わせてあるのもよかったな」
「そ、そこは一応、意識してて」
褒められることが滅多になさすぎて、どんな顔をしていいかわからず、動揺している私を天清さんは優しい眼差しで見ていた。
「フェアからの定番メニューへの昇格も面白いと思ったよ。売り上げ目標達成メニューはレギュラー昇格って」
「それは父が考えたんです。定番のもので売れ行きが落ちるものがあるので、飽きが来ないように定期的にメニューを入れ替えさせるって言って」
うん、と天清さんは知っていたらしく、うなずいた。
「俺が言いたいのはね、今の『楠野屋』は月子あっての『楠野屋』なんだよってことなんだ。わかってもらえたかな?」
「は、はい」
そんなふうに言ってもらえるとは思っても見なかった。
しかも、天清さんから。
一気にやる気ゲージが満タンになった。
さすが、天清さん。
「そ、そこは一応、意識してて」
褒められることが滅多になさすぎて、どんな顔をしていいかわからず、動揺している私を天清さんは優しい眼差しで見ていた。
「フェアからの定番メニューへの昇格も面白いと思ったよ。売り上げ目標達成メニューはレギュラー昇格って」
「それは父が考えたんです。定番のもので売れ行きが落ちるものがあるので、飽きが来ないように定期的にメニューを入れ替えさせるって言って」
うん、と天清さんは知っていたらしく、うなずいた。
「俺が言いたいのはね、今の『楠野屋』は月子あっての『楠野屋』なんだよってことなんだ。わかってもらえたかな?」
「は、はい」
そんなふうに言ってもらえるとは思っても見なかった。
しかも、天清さんから。
一気にやる気ゲージが満タンになった。
さすが、天清さん。