乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
そんな冗談に思わず、にっこり微笑み合ったけど―――
「仕事頑張りますよ」
「起きたくないなー」
けっこう本気だったらしい。
天清さんは名残惜しげにぽすっと胸に顔を埋めた。
「っ―――!!?」
ずさっと体を離した私に驚いて天清さんは腕をつかんだ。
「ええっ!?月子?どうかした?」
「は、は、恥ずかしすぎます!」
「えっー!?」
「明るいですし」
「そんなー」
すすすっと腕から抜け出て離れ、シーツで体を隠した。
「仕事に行きますよ」
「……まあ、少しずつだよね」
ちょっと拗ねたように天清さんは言って、がっくりと枕に顔を伏せていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
午前は天清さんも遠堂さんもやることがあったみたいで、出社していたけど、午後からは出張と言っていなくなった。
私はというと、詩理さんと二人でフェアの試作に取りかかっていた。
「月子お姉様、気合い入ってますね」
「そ、そう!?」
昨日の私とは違うっていうか、滲み出る色気?
きっと隠そうとしても隠しきれない大人の女性としての魅力が―――
「仕事頑張りますよ」
「起きたくないなー」
けっこう本気だったらしい。
天清さんは名残惜しげにぽすっと胸に顔を埋めた。
「っ―――!!?」
ずさっと体を離した私に驚いて天清さんは腕をつかんだ。
「ええっ!?月子?どうかした?」
「は、は、恥ずかしすぎます!」
「えっー!?」
「明るいですし」
「そんなー」
すすすっと腕から抜け出て離れ、シーツで体を隠した。
「仕事に行きますよ」
「……まあ、少しずつだよね」
ちょっと拗ねたように天清さんは言って、がっくりと枕に顔を伏せていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
午前は天清さんも遠堂さんもやることがあったみたいで、出社していたけど、午後からは出張と言っていなくなった。
私はというと、詩理さんと二人でフェアの試作に取りかかっていた。
「月子お姉様、気合い入ってますね」
「そ、そう!?」
昨日の私とは違うっていうか、滲み出る色気?
きっと隠そうとしても隠しきれない大人の女性としての魅力が―――