乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
「月子お姉様、私、お客のふりをして遠堂と食べてきましたよ!好評みたいです!」
地下室の部屋に行くと、詩理さんと遠堂さんが戻ってきていた。
でも―――
「詩理さん、その格好は見るからに怪しいですよ」
スカーフにサングラス。
私と同じ格好をしていた。
これは確かに怪しい。
「えっ!?怪しいですか?」
「はい……」
怪しさ全開だった。
自分じゃわからないけど、客観的に見ると納得できた。
「そうですか……。次はメガネにしますね」
そう言った詩理さんに遠堂さんがいつものように淡々とした口調で言った。
「変装しなくても普通にしていれば、目立ちませんよ。ただ派手になって目立っただけでしたね」
遠堂さんのその的を得た言葉にしゅんとしたのは詩理さんだけではなかった―――範囲攻撃ですか?
遠堂さん……。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
初日を終えて、アンケートの紙を社長の父や企画開発部の人達と一緒に読み、売り上げ、それから評判などを確認するため、広い会議室に集まった。
地下室の部屋に行くと、詩理さんと遠堂さんが戻ってきていた。
でも―――
「詩理さん、その格好は見るからに怪しいですよ」
スカーフにサングラス。
私と同じ格好をしていた。
これは確かに怪しい。
「えっ!?怪しいですか?」
「はい……」
怪しさ全開だった。
自分じゃわからないけど、客観的に見ると納得できた。
「そうですか……。次はメガネにしますね」
そう言った詩理さんに遠堂さんがいつものように淡々とした口調で言った。
「変装しなくても普通にしていれば、目立ちませんよ。ただ派手になって目立っただけでしたね」
遠堂さんのその的を得た言葉にしゅんとしたのは詩理さんだけではなかった―――範囲攻撃ですか?
遠堂さん……。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
初日を終えて、アンケートの紙を社長の父や企画開発部の人達と一緒に読み、売り上げ、それから評判などを確認するため、広い会議室に集まった。