乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
第34話 お願い、追いかけて!
「詩理さんがいなくなると静かですね……」
詩理さんは笑顔で新崎家に帰って行った。
あれから、数日経ったけど、連絡はない。
鷹影龍空様の待ち受けを見ながら、はぁっとため息を吐いた。
今の私の心を龍空様と言えど、癒してくれない。
「また会えるよ。月子の妹でもあるんだしさ」
「そうですね……」
天清さんは書類を片付けながら、気落ちしている私を見て困ったように笑った。
他の人みたいに私は友達が多くないし、あんなふうに一緒にゲームを楽しんでくれる人はいなかった。
しかも、私が大好きなゲームの指輪まで作ってくれて。
素敵な妹だったな―――しょんぼりしながら、同じ部屋にいて私と天清さんの会話に加わろうともしない遠堂さんをちらちらと見た。
詩理さんが気に入っていた『ときラブ』のクールなツンデレキャラ八十瀬勝巳様なら、追いかけてたよ……。
私の予想(妄想)では新崎家に詩理さんが戻ってから、彼女の存在の重要性に気付き、新崎家に乗り込んでプロポーズ。
詩理さんは笑顔で新崎家に帰って行った。
あれから、数日経ったけど、連絡はない。
鷹影龍空様の待ち受けを見ながら、はぁっとため息を吐いた。
今の私の心を龍空様と言えど、癒してくれない。
「また会えるよ。月子の妹でもあるんだしさ」
「そうですね……」
天清さんは書類を片付けながら、気落ちしている私を見て困ったように笑った。
他の人みたいに私は友達が多くないし、あんなふうに一緒にゲームを楽しんでくれる人はいなかった。
しかも、私が大好きなゲームの指輪まで作ってくれて。
素敵な妹だったな―――しょんぼりしながら、同じ部屋にいて私と天清さんの会話に加わろうともしない遠堂さんをちらちらと見た。
詩理さんが気に入っていた『ときラブ』のクールなツンデレキャラ八十瀬勝巳様なら、追いかけてたよ……。
私の予想(妄想)では新崎家に詩理さんが戻ってから、彼女の存在の重要性に気付き、新崎家に乗り込んでプロポーズ。