乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
玄関のドアを開けたなり、ラスボスが登場!?
あ、あり得ない。
レベル1の勇者が町を出たなり、ラスボスに出会うようなものだ。
お手伝いさんが出迎えるものだとばかり思っていた私はすっかり油断していた。
「な、な、なんで玄関に?」
わざわざ新崎グループ総裁が私に会いにくるなんて考えられないことだった。
予想外の展開にだらだらと冷や汗が流れた。
「自分の家のどこにいようが、自分の勝手だと思うが?」
「そ、それはそうですが」
逃げたい。
できれば、全力で。
けど、今の私は昔の私とは違う。
コーヒーショップの注文を攻略した女!
キッと新崎総裁を睨み付けた。
「なんの用だ。勝利宣言でもするつもりか?」
「違います!義姉として、詩理さんに会いにきたのと―――あの、響子は新崎で働いているんじゃなかったんですか?」
「クビにしたが?」
あっさりと『クビ』の二文字を言ってのけた。
「く、クビ!?じゃあ、今、響子はどこに?」
あ、あり得ない。
レベル1の勇者が町を出たなり、ラスボスに出会うようなものだ。
お手伝いさんが出迎えるものだとばかり思っていた私はすっかり油断していた。
「な、な、なんで玄関に?」
わざわざ新崎グループ総裁が私に会いにくるなんて考えられないことだった。
予想外の展開にだらだらと冷や汗が流れた。
「自分の家のどこにいようが、自分の勝手だと思うが?」
「そ、それはそうですが」
逃げたい。
できれば、全力で。
けど、今の私は昔の私とは違う。
コーヒーショップの注文を攻略した女!
キッと新崎総裁を睨み付けた。
「なんの用だ。勝利宣言でもするつもりか?」
「違います!義姉として、詩理さんに会いにきたのと―――あの、響子は新崎で働いているんじゃなかったんですか?」
「クビにしたが?」
あっさりと『クビ』の二文字を言ってのけた。
「く、クビ!?じゃあ、今、響子はどこに?」