乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
ちら、と横目で見るとじろりとお手伝いさんが私をにらんでいた。
私と詩理さんしか、わからない言葉で話せたら?
そう思って、考えていると頭に『ときラブ』が思い浮かんだ。
―――これだ。
「詩理さんとゲーム、また一緒にしたいですね。『ときラブ』の新作が待ち遠しいです」
詩理さんの目をじいっと見つめた。
気づいてくれるだろうか。
今、天清さんと遠堂さんが頑張っていることを。
「ツンデレキャラの八十瀬勝巳様なんですけど、かっこいいですよね。《《私の》》推しキャラです」
「え?龍空様が推しキャラでは―――」
詩理さんは私が目をパチパチしているのを見て、ハッと気づいたらしく、うなずいた。
「ええ。そうでしたね」
うまく話を合わせてきた。
「詩理さんの推しキャラも勝巳様で何度もクリアしましたよね」
「ええ。楽しく遊ばせていただきました」
お手伝いさんは『なんだ、ゲームか』と言うよう態度で退屈そうに窓の外を眺めだした。
「勝巳様はそうやって一途に想ってくれるそんな詩理さんのことが好きですよ」
詩理さんが驚いて私を見た。
私と詩理さんしか、わからない言葉で話せたら?
そう思って、考えていると頭に『ときラブ』が思い浮かんだ。
―――これだ。
「詩理さんとゲーム、また一緒にしたいですね。『ときラブ』の新作が待ち遠しいです」
詩理さんの目をじいっと見つめた。
気づいてくれるだろうか。
今、天清さんと遠堂さんが頑張っていることを。
「ツンデレキャラの八十瀬勝巳様なんですけど、かっこいいですよね。《《私の》》推しキャラです」
「え?龍空様が推しキャラでは―――」
詩理さんは私が目をパチパチしているのを見て、ハッと気づいたらしく、うなずいた。
「ええ。そうでしたね」
うまく話を合わせてきた。
「詩理さんの推しキャラも勝巳様で何度もクリアしましたよね」
「ええ。楽しく遊ばせていただきました」
お手伝いさんは『なんだ、ゲームか』と言うよう態度で退屈そうに窓の外を眺めだした。
「勝巳様はそうやって一途に想ってくれるそんな詩理さんのことが好きですよ」
詩理さんが驚いて私を見た。