乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
「それは―――」
「『ときラブ2』が発売になるんです。待っていてください」
「はい、待ってます」
詩理さんは泣きそうな顔で笑っていた。
信じて待っていて欲しい―――遠堂さんを。
そう伝えたかった。
私の言いたかったことは伝わっただろうか。
「長居しても失礼ですから、私はおいとましますね!また『ときラブ』のお話をしましょう」
「ええ。月子お姉様、ありがとうございます」
人の気持ちは契約書なんかで決められない。
絶対に―――天清さんも遠堂さんも負けない。
私だって!
帰り際、振り返り新崎の家を睨み付けた。
挑むような気持ちで。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
詩理さんに会いました、と天清さんにはメールを送った。
海外のどこにいるかわからないけど、読んでくれるといいな、と思っていると意外に早く返事がきて
『うまくいった、もうすぐ帰るよ。お土産を楽しみにしていて』
という一文が帰ってきた。
帰ってくる。
そう思うと、すごく嬉しかった。
それから、響子のことも報告した。
両親と天清さんに。
「『ときラブ2』が発売になるんです。待っていてください」
「はい、待ってます」
詩理さんは泣きそうな顔で笑っていた。
信じて待っていて欲しい―――遠堂さんを。
そう伝えたかった。
私の言いたかったことは伝わっただろうか。
「長居しても失礼ですから、私はおいとましますね!また『ときラブ』のお話をしましょう」
「ええ。月子お姉様、ありがとうございます」
人の気持ちは契約書なんかで決められない。
絶対に―――天清さんも遠堂さんも負けない。
私だって!
帰り際、振り返り新崎の家を睨み付けた。
挑むような気持ちで。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
詩理さんに会いました、と天清さんにはメールを送った。
海外のどこにいるかわからないけど、読んでくれるといいな、と思っていると意外に早く返事がきて
『うまくいった、もうすぐ帰るよ。お土産を楽しみにしていて』
という一文が帰ってきた。
帰ってくる。
そう思うと、すごく嬉しかった。
それから、響子のことも報告した。
両親と天清さんに。