乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
両親は連絡をとってみようと言っていたけれど、まずはきちんと公康さんに謝ってからだ!と憤慨していた。
『響子のことは甘やかしすぎた!今度ばかりは許さん!』
―――と父は息巻き、『楠野屋』の敵になっただけでなく、姉の夫に手を出そうとは許しがたいと言っていた。
響子に相手にもされなかった私は両親に任せようと思い、そうですかとうなずいて実家から新居に戻った。
最近では父は私が話すのを聞いてくれるようになり、以前とはまったく態度が違う。
仕事の話もするようになった。
これもフェアを成功してから―――そして、天清さんがいるから。
「天清さんの契約書の内容を知りたい」
天清さんを新崎から自由にしてあげたい。
私に何ができるかわからないけど。
きっとその契約書に私達が一緒にいるためにはどうすればいいのか―――その答えがある。
そんな気がしていた。
『響子のことは甘やかしすぎた!今度ばかりは許さん!』
―――と父は息巻き、『楠野屋』の敵になっただけでなく、姉の夫に手を出そうとは許しがたいと言っていた。
響子に相手にもされなかった私は両親に任せようと思い、そうですかとうなずいて実家から新居に戻った。
最近では父は私が話すのを聞いてくれるようになり、以前とはまったく態度が違う。
仕事の話もするようになった。
これもフェアを成功してから―――そして、天清さんがいるから。
「天清さんの契約書の内容を知りたい」
天清さんを新崎から自由にしてあげたい。
私に何ができるかわからないけど。
きっとその契約書に私達が一緒にいるためにはどうすればいいのか―――その答えがある。
そんな気がしていた。