乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
第39話 攻略本を手に入れた!
押入れ。
それは静寂と程よい暗闇。
この狭さが落ち着く。
ここは私の聖地。
誰にも邪魔されず、集中できるマイルーム。
こっそり中を改造し、電気もつけてちょっとした秘密基地になっている。
普段の私なら、『ときラブ』をプレイしているところです―――が!!
今は緊急事態。
スチルを見ながら、ニヤニヤしている場合ではないんですよ!
「旅行……」
天清さんが手早く旅行の予約をした後、イチャイチャしたせいで無抵抗だった私。
やっぱりあの人は策士だとつくづく思い知らされる。
あの流れで断れるわけがない。
私の脳内では『緊急対策本部』が設置された。
刑事ドラマのように頭の中では『旅行に関する情報は!?』『まだです!』『時効が迫ってるんだぞ!』と大騒ぎしている。
経験値ゼロの私の脳内がそうなるのも無理はない。
「私も昔の私じゃないんですよ。なんの策もなく旅行当日まで手をこまねいていると思ったら、大間違いですよ」
近場の温泉のくせに大袈裟だと思うでしょうが、この性格ゆえに修学旅行を休んでいたことはわかりますね……?
友達の家でお泊り会なんてイベントも未経験の暗い青春時代。
それは静寂と程よい暗闇。
この狭さが落ち着く。
ここは私の聖地。
誰にも邪魔されず、集中できるマイルーム。
こっそり中を改造し、電気もつけてちょっとした秘密基地になっている。
普段の私なら、『ときラブ』をプレイしているところです―――が!!
今は緊急事態。
スチルを見ながら、ニヤニヤしている場合ではないんですよ!
「旅行……」
天清さんが手早く旅行の予約をした後、イチャイチャしたせいで無抵抗だった私。
やっぱりあの人は策士だとつくづく思い知らされる。
あの流れで断れるわけがない。
私の脳内では『緊急対策本部』が設置された。
刑事ドラマのように頭の中では『旅行に関する情報は!?』『まだです!』『時効が迫ってるんだぞ!』と大騒ぎしている。
経験値ゼロの私の脳内がそうなるのも無理はない。
「私も昔の私じゃないんですよ。なんの策もなく旅行当日まで手をこまねいていると思ったら、大間違いですよ」
近場の温泉のくせに大袈裟だと思うでしょうが、この性格ゆえに修学旅行を休んでいたことはわかりますね……?
友達の家でお泊り会なんてイベントも未経験の暗い青春時代。