乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
天清さんは私を覗き込み、ニコニコしていたけど、慌てて腕から逃れて押入れの戸をバンッと閉めた。
「見ましたね!?」
押し入れの中が見えたらしい天清さんは驚いていた。
ですよね……。
「見えたけど……」
「押入れの中は覗かないで下さいって言ったじゃないですかっー!」
「大丈夫だよ。ちらっとしか見えなかったし。本と雑誌しか―――」
こんな無様な努力を見られるなんて……!
涙目で天清さんを見上げていると、頭をぽんぽんっと叩かれた。
「旅行、そんなにがんばらなくても平気だから。足りないものがあれば、向こうで買えばいいし、二人で家にいるのと変わらないと思えば気楽にならない?」
「そうなんですか……?」
「いつも一緒にいるんだから、変わらないって!」
「そう言われれば、そうですね。でも、天清さん、驚いていたじゃないですか」
「驚いたのはそこじゃないよ、月子」
「え?」
「押入れの中、改造しすぎだからね……。なんのパーティーかと思ったよ」
可愛くしようとクリスマス用の電飾と壁紙をはったのがいけなかったかもしれない。
「見ましたね!?」
押し入れの中が見えたらしい天清さんは驚いていた。
ですよね……。
「見えたけど……」
「押入れの中は覗かないで下さいって言ったじゃないですかっー!」
「大丈夫だよ。ちらっとしか見えなかったし。本と雑誌しか―――」
こんな無様な努力を見られるなんて……!
涙目で天清さんを見上げていると、頭をぽんぽんっと叩かれた。
「旅行、そんなにがんばらなくても平気だから。足りないものがあれば、向こうで買えばいいし、二人で家にいるのと変わらないと思えば気楽にならない?」
「そうなんですか……?」
「いつも一緒にいるんだから、変わらないって!」
「そう言われれば、そうですね。でも、天清さん、驚いていたじゃないですか」
「驚いたのはそこじゃないよ、月子」
「え?」
「押入れの中、改造しすぎだからね……。なんのパーティーかと思ったよ」
可愛くしようとクリスマス用の電飾と壁紙をはったのがいけなかったかもしれない。