乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
「……い、意地悪ですね」
「そう。俺は意地悪だよ」
本当はね?と言って、悪い顔で笑う。
ギリギリの部分を触れられて体が震えた。
声をあげさせるためだけに繰り返し敏感な部分をなぞる。
「あ、あ……」
くらくらする甘い刺激に天清さんの体にしがみついた。
それがまたたまらないと言うように何度も深くキスをする。
溶ける―――熱くて。
お湯から体を出されて、下から天清さんはうっとりとした目で私を眺めていた。
そんな、蕩けたような目でみないで。
体がいつもよりずっと深く天清さんを欲しくなる。
そんなのだめなのに。
「月子、もう欲しい?」
指の動きに悶えている私に天清さんは優しく囁いた。
これは私にねだらせるためにわざと焦らしている―――そうわかった時にはもう遅い。
体は火がついていて、無意識に体は深くまで欲しいと求めている。
「……も、う、天清さんっ……」
「俺を求めて。もっと」
どうしていいかわからず、天清さんの唇に自分の唇を重ねていた。
それに応えるように天清さんは舌をひきずりだし、舌を絡め、淫らなキスを繰り返した。
「ふっ……あ」
「月子の顔に煽られるな……」
「え……?あ……ぅ」
自分がどんな顔をしているかなんて、わからない。
さっきより激しく天清さんが体を貪る。
「だ……め……っ」
おかしくなる。
そう思った時、目の前がちかちかとしてぐらりと視界が揺れた。