乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
『公康さんに謝りなさい!』
『月子にもだ!姉の旦那に手を出すなど言語道断!』
―――の、繰り返し。
冗談じゃないわよ。
私の何が悪いのよ。
「娘の私より他人のあなたを信用するなんてひどいわ」
「そうだよね?楠野のご両親は人がいい。だから、君のような人間にもすぐに騙されてしまう」
「私の両親を騙したの!?」
「俺が騙す?ただ真実を教えただけだ。何もかもね」
何もかも―――?
どういう意味?
「天清さん。まだわからないようですね。この馬鹿な女は」
秘書の遠堂という男がバカにするように鼻先で笑い飛ばした。
「まず、月子の企画を盗んだ笛木という男が社長にすべてを話したところから始まる」
「笛木が何を話したっていうのよ!」
「それはご自分が一番ご存知では?」
冷や汗が背をつたった。
手が震える。
私が月子を追い詰めるために利用していた男―――それが笛木だ。
「笛木さんをこちら側に取り込んだことには気づいてますよね?」
『月子にもだ!姉の旦那に手を出すなど言語道断!』
―――の、繰り返し。
冗談じゃないわよ。
私の何が悪いのよ。
「娘の私より他人のあなたを信用するなんてひどいわ」
「そうだよね?楠野のご両親は人がいい。だから、君のような人間にもすぐに騙されてしまう」
「私の両親を騙したの!?」
「俺が騙す?ただ真実を教えただけだ。何もかもね」
何もかも―――?
どういう意味?
「天清さん。まだわからないようですね。この馬鹿な女は」
秘書の遠堂という男がバカにするように鼻先で笑い飛ばした。
「まず、月子の企画を盗んだ笛木という男が社長にすべてを話したところから始まる」
「笛木が何を話したっていうのよ!」
「それはご自分が一番ご存知では?」
冷や汗が背をつたった。
手が震える。
私が月子を追い詰めるために利用していた男―――それが笛木だ。
「笛木さんをこちら側に取り込んだことには気づいてますよね?」