乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
勝巳様には敵いませんね、と思いながら頷いた。
「なんとなく、腹が立ちますね。そのドヤ顔」
「し、失礼な!いつも同じ顔です」
「そんなことないよ。月子はよく笑うようになって可愛くなったよ」
ドスッと心臓にパンチが入ったような衝撃を味わった。
さすが天清さん。
私の心臓をぶん殴ってきますね。
ぎゃー!とクッションで頭を叩いている私を遠堂さんが冷ややかな目で眺めていた。
『なにやってんだ、コイツ』と目は語っていて、周りには吹雪が見えた。
それも猛吹雪。
ソッとクッションを横に置いた。
「遠堂さん、結婚式の準備は進んでいるんですか?新崎にジュエリー部門を新設するから、忙しいって詩理さんから聞きましたけど」
「結婚式の準備は滞りなく。ただジュエリー部門で詩理さんが働きたいと言い出して困ってます」
「詩理が?別に働かせてやればいいだろ?」
天清さんは目を通し終えた書類を遠堂さんに渡しながら、『なんだ、そんなことか』と笑っていた。
「詩理さんは新崎の社長夫人であり、お嬢様ですよ?」
恐れ多くも!と言い出しかねない勢いだった。
「でも、お前の妻だぞ」
「恐縮です……!」
「なんとなく、腹が立ちますね。そのドヤ顔」
「し、失礼な!いつも同じ顔です」
「そんなことないよ。月子はよく笑うようになって可愛くなったよ」
ドスッと心臓にパンチが入ったような衝撃を味わった。
さすが天清さん。
私の心臓をぶん殴ってきますね。
ぎゃー!とクッションで頭を叩いている私を遠堂さんが冷ややかな目で眺めていた。
『なにやってんだ、コイツ』と目は語っていて、周りには吹雪が見えた。
それも猛吹雪。
ソッとクッションを横に置いた。
「遠堂さん、結婚式の準備は進んでいるんですか?新崎にジュエリー部門を新設するから、忙しいって詩理さんから聞きましたけど」
「結婚式の準備は滞りなく。ただジュエリー部門で詩理さんが働きたいと言い出して困ってます」
「詩理が?別に働かせてやればいいだろ?」
天清さんは目を通し終えた書類を遠堂さんに渡しながら、『なんだ、そんなことか』と笑っていた。
「詩理さんは新崎の社長夫人であり、お嬢様ですよ?」
恐れ多くも!と言い出しかねない勢いだった。
「でも、お前の妻だぞ」
「恐縮です……!」