乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
などと、妄想を膨らませていると天清さんが私を見てにこにこ笑っていた。
私もなんだろう?と思いながら微笑み返した。
「はい!月子!」
天清さんは私にパスポートを渡した。
「約束していた新婚旅行に行こっか。今から!」
約束!?
確かに温泉は練習だったけどって、それ以前になんの用意もしていない。
「ま、ま、待って下さい。まだ準備がっ!」
荷物もそうだけど心もね!?
「大丈夫。現地調達できるからさ!」
な、な、なんで!?
助けを求めようと遠堂さんを見たけど、知らん顔していた。
そんなあああー!
「行こう!月子!」
私はハッとして、とっさに『ときラブ』2を手にした。
これをプレイするまでは死ねません!
それに私にはまだ野望があった。
私に差し出された、天清さんの手を握り返した。
「行きましょう、天清さん!」
そう―――私はこの世界に『楠野屋』と『ときラブ』を広めてみせる。
目指すは『楠野屋』の世界チェーン店!
そして世界にときめきとラブを!
壮大な野望を胸に私は旅に出る。
私を選んでくれた、あなたとともに。
【 了】
私もなんだろう?と思いながら微笑み返した。
「はい!月子!」
天清さんは私にパスポートを渡した。
「約束していた新婚旅行に行こっか。今から!」
約束!?
確かに温泉は練習だったけどって、それ以前になんの用意もしていない。
「ま、ま、待って下さい。まだ準備がっ!」
荷物もそうだけど心もね!?
「大丈夫。現地調達できるからさ!」
な、な、なんで!?
助けを求めようと遠堂さんを見たけど、知らん顔していた。
そんなあああー!
「行こう!月子!」
私はハッとして、とっさに『ときラブ』2を手にした。
これをプレイするまでは死ねません!
それに私にはまだ野望があった。
私に差し出された、天清さんの手を握り返した。
「行きましょう、天清さん!」
そう―――私はこの世界に『楠野屋』と『ときラブ』を広めてみせる。
目指すは『楠野屋』の世界チェーン店!
そして世界にときめきとラブを!
壮大な野望を胸に私は旅に出る。
私を選んでくれた、あなたとともに。
【 了】