乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
完全容量(キャパ)オーバー。
一言も声を発することができずに顔を真っ赤にしてその場に固まる私を満足そうに見ると、天清さんは仕事を始めた。

「じゃ、仕事しようか?」

ひらひらと書類を見せて、私に気持ちを切り替えるように言ったつもりかもしれないけど……。
触れられた場所の感触がいつまでも消えずに残っていて、なかなか平常心を取り戻せそうにはなかった―――

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