乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
「失礼してもよろしいですか」
「いいぞ」
部屋の戸が開く音がして、さすがの私も目を開けた。
驚いた顔をした遠堂さんと目があう。
え?どうして、と思っていると私は天清さんの腕の中で眠り、なぜか天清さんは上半身裸だった―――
叫びそうになったのを慌てて手で口を押えた。
天清さんは私が起きたのに気づき、ばさっと布団を頭からかけた。
「あ、寝起き姿を遠堂に見られると嫌だよな。悪い」
そうじゃなくっっ!!
私が驚いたのは、なぜ上半身裸なんですかって話ですよ!?
「天清さん、夫婦仲がよろしいようで何よりです」
「うん。仲いいよ。それで用事って?」
「来週の新崎家の会食の出席の是非を聞いていませんでしたので、どうなさるかお聞きしたかったのですが。新崎家から返事をするよう催促されました」
「あー、出席する」
「月子さんもぜひにと」
「月子も出席で」
「承知しました」
遠堂さんがどんな顔をしていたか、見えなかったけど、わずかに声が動揺しているような気がしたのは私の気のせいじゃないはず。
わ、私だって、こ、こんな!!!
「いいぞ」
部屋の戸が開く音がして、さすがの私も目を開けた。
驚いた顔をした遠堂さんと目があう。
え?どうして、と思っていると私は天清さんの腕の中で眠り、なぜか天清さんは上半身裸だった―――
叫びそうになったのを慌てて手で口を押えた。
天清さんは私が起きたのに気づき、ばさっと布団を頭からかけた。
「あ、寝起き姿を遠堂に見られると嫌だよな。悪い」
そうじゃなくっっ!!
私が驚いたのは、なぜ上半身裸なんですかって話ですよ!?
「天清さん、夫婦仲がよろしいようで何よりです」
「うん。仲いいよ。それで用事って?」
「来週の新崎家の会食の出席の是非を聞いていませんでしたので、どうなさるかお聞きしたかったのですが。新崎家から返事をするよう催促されました」
「あー、出席する」
「月子さんもぜひにと」
「月子も出席で」
「承知しました」
遠堂さんがどんな顔をしていたか、見えなかったけど、わずかに声が動揺しているような気がしたのは私の気のせいじゃないはず。
わ、私だって、こ、こんな!!!