乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
私が外に出掛けて、膝枕してもらって、憧れの教会でプロポーズ。
こんな夢みたいなことある?
頭がぼっーとなり、天清さんの顔が近くにあるのも気づかずに唇を重ねていた。
「んっ!?」
わ、わ、私!!!
キスしてる!?
確かに『ときラブ』のストーリーの流れに忠実だけどもっ。
唇を離し、天清さんは微笑んだ。
「俺は月子の王子様になれた?」
「そ、そ、そうですね」
笑顔が眩しすぎて直視できない。
「すごく王子様でした」
なんてバカな返答をしているんだろう。
けれど、そう答えるのが私の精一杯で、自分がモブキャラじゃなく、ヒロインじゃないかと錯覚しそうになる。
図々しくも―――
頭の中にはずっと『ときラブ』のエンディング曲が流れ続けている。
今日が本当の結婚式のような気がして、天清さんがくれた指輪を眺め、そっと指で触れてみた。
それは今までにない幸せな気持ちでなんと表現していいかわからなかった。
この特別な気持ちの余韻に浸っていたくて、指輪を握りしめていた。
失くさないように。
こんな夢みたいなことある?
頭がぼっーとなり、天清さんの顔が近くにあるのも気づかずに唇を重ねていた。
「んっ!?」
わ、わ、私!!!
キスしてる!?
確かに『ときラブ』のストーリーの流れに忠実だけどもっ。
唇を離し、天清さんは微笑んだ。
「俺は月子の王子様になれた?」
「そ、そ、そうですね」
笑顔が眩しすぎて直視できない。
「すごく王子様でした」
なんてバカな返答をしているんだろう。
けれど、そう答えるのが私の精一杯で、自分がモブキャラじゃなく、ヒロインじゃないかと錯覚しそうになる。
図々しくも―――
頭の中にはずっと『ときラブ』のエンディング曲が流れ続けている。
今日が本当の結婚式のような気がして、天清さんがくれた指輪を眺め、そっと指で触れてみた。
それは今までにない幸せな気持ちでなんと表現していいかわからなかった。
この特別な気持ちの余韻に浸っていたくて、指輪を握りしめていた。
失くさないように。