乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
第16話 熱
【デートミッション大成功!!】
そんな文字が頭にホワンと浮かんでいた。
達成感のせいか、夕飯のトンカツがいつもよりずっと美味しい。
勝負にカツ!なんちゃって―――と思っているとお手伝いさん達がチラチラと私を見ていた。
『頭がおかしくなったんじゃ……』と、気遣うような目で。
ちょ、ちょっとニヤニヤしてただけなのにっ!
なんて厳しい……。
しょんぼりして、カツを口に運んでいると、視線を感じた。
じいっと#天清__たかきよ__#さんが私を見つめている。
も、もしかして!
天清さんにまで私が変な顔をしてるって思われちゃった!?
いまさらながら、顔をキリッと引き締めたけど、まだ見ていた。
「月子、顔が赤くない?」
え?赤い?
変な顔とかではなく?
「そうですか?気のせいじゃないですか?」
自分じゃわからなかった。
天清さんが椅子から立ち上がり、すっと手のひらを額に手をあてた。
手ひらが冷たくて気持ちいい。
「熱があるな―――結構、高い」
「あ、あのっ!眠れば、すぐに治ります」
心配そうな顔をした天清さんに慌てて言った。
大したことないのに病院に連れて行かれては困る。
そんな文字が頭にホワンと浮かんでいた。
達成感のせいか、夕飯のトンカツがいつもよりずっと美味しい。
勝負にカツ!なんちゃって―――と思っているとお手伝いさん達がチラチラと私を見ていた。
『頭がおかしくなったんじゃ……』と、気遣うような目で。
ちょ、ちょっとニヤニヤしてただけなのにっ!
なんて厳しい……。
しょんぼりして、カツを口に運んでいると、視線を感じた。
じいっと#天清__たかきよ__#さんが私を見つめている。
も、もしかして!
天清さんにまで私が変な顔をしてるって思われちゃった!?
いまさらながら、顔をキリッと引き締めたけど、まだ見ていた。
「月子、顔が赤くない?」
え?赤い?
変な顔とかではなく?
「そうですか?気のせいじゃないですか?」
自分じゃわからなかった。
天清さんが椅子から立ち上がり、すっと手のひらを額に手をあてた。
手ひらが冷たくて気持ちいい。
「熱があるな―――結構、高い」
「あ、あのっ!眠れば、すぐに治ります」
心配そうな顔をした天清さんに慌てて言った。
大したことないのに病院に連れて行かれては困る。