乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
第17話 たくらみ【響子 視点】
「熱で休み?」
珍しいこともある。
月子が風邪?
バカは風邪をひかないってウソね。
企画会議に月子が出るっていうから、私も出席してあげたのに。
「昨日、俺と一緒にでかけたせいです。すみません」
天清さんの言葉に父が目を白黒させていた。
「でかけた!?月子が?」
「人混みがよくなかったのかもしれません」
「いやいやいや!ありがとう!天清君!外に出して太陽の光を浴びただけでもたいしたものだ」
手を握り、ぶんぶんと振り回すくらい父は感謝をし、まるで救世主のような扱いだった。
会議室に集まった面々も『あの月子さんが外に?』『しかも、でかけるなんて』と声をひそめ、耳打ちするくらいの大事件だった。
「しかも月子が企画を出してくるなんてことがあるんだなあ。あいつも結婚し、成長したものだ!」
父は嬉しそうな顔で月子の名前が入った企画書を眺めて微笑んだ。
「社長、いいんじゃないですか。この企画。見た目にもこだわった弁当はインスタ狙いの若い女性をターゲットにできますし、新しい客層をゲットしていくチャンスですよ」
珍しいこともある。
月子が風邪?
バカは風邪をひかないってウソね。
企画会議に月子が出るっていうから、私も出席してあげたのに。
「昨日、俺と一緒にでかけたせいです。すみません」
天清さんの言葉に父が目を白黒させていた。
「でかけた!?月子が?」
「人混みがよくなかったのかもしれません」
「いやいやいや!ありがとう!天清君!外に出して太陽の光を浴びただけでもたいしたものだ」
手を握り、ぶんぶんと振り回すくらい父は感謝をし、まるで救世主のような扱いだった。
会議室に集まった面々も『あの月子さんが外に?』『しかも、でかけるなんて』と声をひそめ、耳打ちするくらいの大事件だった。
「しかも月子が企画を出してくるなんてことがあるんだなあ。あいつも結婚し、成長したものだ!」
父は嬉しそうな顔で月子の名前が入った企画書を眺めて微笑んだ。
「社長、いいんじゃないですか。この企画。見た目にもこだわった弁当はインスタ狙いの若い女性をターゲットにできますし、新しい客層をゲットしていくチャンスですよ」