乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
「結婚相手が月子じゃなかったら、結婚の話も潰すつもりだったけどな。父のいいなりになって結婚したから、俺が従順になったとでも勘違いしているようだな」
「天清さん、落ち着いてください。月子さんがまだ認められないとは限りません」
「月子を連れて会食に来いというから、おかしいと思ったんだ。新崎の会社に探りをいれたら、弟が立ち上げたプロジェクトが失敗したときいた。日曜の朝、弟の秘書からも電話があった。弟は新崎から追い出されるだろう」
「天清さんを新崎に戻すため、月子さんに離婚を迫るというわけですか」
「そうだ。俺は今、『楠野』だからな」
そこまで話すと二人は地下室の部屋に入っていってしまった。
なんてすごい話を聞いてしまったんだろう。
さすが天下の新崎グループ。
血縁にも容赦がないわね。
でも、これで納得がいったわ。
おかしいと思ってたのよ。
月子が結婚だなんてね。
天清さんを離婚させたいって新崎が考えてるのなら、新しい妻がいるってことよね?
スマホを手ににっこりと私は微笑んだ。
―――いいじゃない。
新崎グループ総裁の妻。
『楠野屋』よりずっといいわ。
「天清さん、落ち着いてください。月子さんがまだ認められないとは限りません」
「月子を連れて会食に来いというから、おかしいと思ったんだ。新崎の会社に探りをいれたら、弟が立ち上げたプロジェクトが失敗したときいた。日曜の朝、弟の秘書からも電話があった。弟は新崎から追い出されるだろう」
「天清さんを新崎に戻すため、月子さんに離婚を迫るというわけですか」
「そうだ。俺は今、『楠野』だからな」
そこまで話すと二人は地下室の部屋に入っていってしまった。
なんてすごい話を聞いてしまったんだろう。
さすが天下の新崎グループ。
血縁にも容赦がないわね。
でも、これで納得がいったわ。
おかしいと思ってたのよ。
月子が結婚だなんてね。
天清さんを離婚させたいって新崎が考えてるのなら、新しい妻がいるってことよね?
スマホを手ににっこりと私は微笑んだ。
―――いいじゃない。
新崎グループ総裁の妻。
『楠野屋』よりずっといいわ。