Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~

比菜子はテーブルの角に資料を広げた。

「この申込書に名前と住所を書いて、封筒に入れたらポストに投函してね。そしたら『へるすウォッチ』が返送されてくるから、腕につけてもらえる?」

「おう」

「そしたら『へるすた』っていうアプリをダウンロードして、モニターコードを入力するの。『へるすウォッチ』と同期できるから」

「わかった。で、『へるすウォッチ』ってなんだよ」

ここでようやく、『へるすウォッチ』のイメージ画像を指で示す。

「万歩計とか、体脂肪の測定機能がついた小型のヘルスメーターだよ。腕時計型でデジタル時計もついてるから、バイトの時間も着けてられるかな?」

「おう。大丈夫。つける」

ツカサはすぐに、今している時計を腕から外した。

今までゴツい時計に隠されていた彼の手首の骨格や血管にギクリする。

(……うわわ。男の子の腕だ。あと高そうな時計)
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