Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~
* * *
「ごちそうさまでした!」
ツカサは手を合わせて食器を片付けた後、座布団に戻って携帯を取り出し、慣れた手つきで画面をタップし始める。
比菜子は彼の座っている座椅子の後ろに回り込み、肩から覗き込んだ。
「あ! もしかして、それ『へるすた』?」
「そうだよ。比菜子がやれって言ったんだろ」
「もうダウンロードしてくれたの?」
(お願いしたのつい三日前なのに! その日のうちに投函してくれたんだ!)
ツカサのパーカーの袖からへるすウォッチがちらりと見えており、日付や時間もきちんと登録されている。
「説明書の通りにやったら連携できたぞ。運動量を勝手にカウントしてくれる。あとは食べたもの記録すりゃいいんだろ」
「さっそく記録してくれてるんだ! ありがとう!」
彼はスマホをタップし、先ほどの夕飯の写真を手早く日記フォームにアップしてみせた。
(さすが現代っ子は小さい機械に強い!)