あやかし戦記 ネバーランドの子どもたち

「デザートには女の甘い肉が使われているのいいなぁ〜」

漆黒の翼を生やし、ブロンドの長い髪を揺らしながらルシファーが言う。彼は元々天使だったのだが、罪を犯し天界を追放されて悪魔になった。

「……メスもオスも味は同じだろう。面倒くさい」

血のワインを楽しむ木と魔物が合体したような見た目のベルフェゴールは、いつもどこか気怠げで怠惰の悪魔として有名である。しかし、人間の改造の時は嬉々としているのだから悪趣味だ。

「わかっていないな、ベルフェゴールは。うまい飯を喰って悪魔は強さを得るんだよ」

巨大なハエのような見た目をした悪魔、ベルゼブブが人肉の巨大なステーキを口に運ぶ。彼は悪魔の中で二番目に強い力を持ち、炎を操ることができる。

「その通り！食事と金は妥協してはならんのだ！」

金貨の入った巨大な袋を背負い、巨大な体の肉を揺らしながらマモンが言う。彼はお金が大好きで、人間に気まぐれにお金をばら撒いて喰うのが好きだ。

「……ところで、何故貴様は一口も喰べないんだ？カヤ」