籠の中の鳥は今宵も熱い寵愛を受ける【完結】
「君は、俺だけ見ていればいい」
「っ…ま、っ…て、」
「待たない。嫌なら言えばいい。いつでもやめてあげるから」

 ニヤリと笑う彼に心の中で降参する。

こんなにも気持ちがいいのも、こんなにも体が熱いのも、彼のことが好きだからだろう。
そのまま彼が体重をかけてくる。

 押し倒される体勢になり、抵抗する気は全くないことを脱力させた体で示す。
いい子、と言って彼が耳たぶを甘噛みした。
びくつく反応を楽しむように甘噛みから今度は舌を滑らせる。

「はぁっ…ぁ、」
「気持ちいい?」

 頷く私を見て満足そうに笑う。こんなにも淫らな声を上げる自分が恥ずかしくなり片手を口元に当て声を我慢する。


「ダメ。声聞かせて」
「…ぁ、…っや、」


 強制的に私の手を口元から遠ざける。チュッとたまにいやらしいリップ音が響き、ねっとりとした愛撫を受ける。
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