籠の中の鳥は今宵も熱い寵愛を受ける【完結】
「では、行きましょうか。夕食は?」
「…あ、食べたので大丈夫です」
「そうですか。お酒は飲めますか?」
「それなりには飲めます」
近くに車を停めているので、と和穂さんが言った。
私は頷き、彼についていく。
本当は夕食を食べていないが長居する予定はなかったからそう答えた。
少し歩いたところに黒い車が停まっていた。
車を所持していないから詳しくはないが、外車なのは助手席の位置で分かった。
車内では緊張していたこともあり、終始無言だった。
和穂さんの運転は丁寧だった。そういったことからも彼の人柄を垣間見ることが出来たような気がする。目的地にはすぐに到着した。
「行きましょう」
車から降りると前方にビルがある。
「どのようなお店なのでしょうか?」
「会員制のバーだよ。いつも仕事が終わればここに良く来るんだ。まぁ、最近は忙しくて顔出せてないけど」
「そうですか…」
和穂さんに続くようにして足を進めると明らかに高そうなバーの入り口が見えて財布の中を確認したくなった。
今月は引っ越しもしなければならない状況であまり無駄使いはしたくない。
…引っ越しが出来ればの話だが。
「…あ、食べたので大丈夫です」
「そうですか。お酒は飲めますか?」
「それなりには飲めます」
近くに車を停めているので、と和穂さんが言った。
私は頷き、彼についていく。
本当は夕食を食べていないが長居する予定はなかったからそう答えた。
少し歩いたところに黒い車が停まっていた。
車を所持していないから詳しくはないが、外車なのは助手席の位置で分かった。
車内では緊張していたこともあり、終始無言だった。
和穂さんの運転は丁寧だった。そういったことからも彼の人柄を垣間見ることが出来たような気がする。目的地にはすぐに到着した。
「行きましょう」
車から降りると前方にビルがある。
「どのようなお店なのでしょうか?」
「会員制のバーだよ。いつも仕事が終わればここに良く来るんだ。まぁ、最近は忙しくて顔出せてないけど」
「そうですか…」
和穂さんに続くようにして足を進めると明らかに高そうなバーの入り口が見えて財布の中を確認したくなった。
今月は引っ越しもしなければならない状況であまり無駄使いはしたくない。
…引っ越しが出来ればの話だが。