籠の中の鳥は今宵も熱い寵愛を受ける【完結】
廊下を出て隣の専務室をノックした。
すぐに返事が返ってくる。
「失礼します」
挨拶をしてからそっとドアを開けて入ると光沢のあるデスクの上で仕事中の彼が顔を上げた。
「土浦さんから話があると言われたのですが、」
「あぁ、悪いね。来週の出張は君に同行してもらうことにした」
「はい、それは先ほど聞きました」
「そうか、北海道支社に13時、飛行機の手配もよろしく頼むよ」
「それは既に手配済です。まぁそれは土浦さんが同行すると思っておりましたのでまさか自分の分のチケットを購入していたとは思いませんでしたが」
「不服そうだね」
「そんなことはありません。秘書として常盤専務のことを精一杯サポートしたいと思っています」
出来るだけ感情を出さずに、表情を崩さずにそう言った。
彼はありがとうとだけ答えて何とかこの場を去ることが出来た。
すぐに返事が返ってくる。
「失礼します」
挨拶をしてからそっとドアを開けて入ると光沢のあるデスクの上で仕事中の彼が顔を上げた。
「土浦さんから話があると言われたのですが、」
「あぁ、悪いね。来週の出張は君に同行してもらうことにした」
「はい、それは先ほど聞きました」
「そうか、北海道支社に13時、飛行機の手配もよろしく頼むよ」
「それは既に手配済です。まぁそれは土浦さんが同行すると思っておりましたのでまさか自分の分のチケットを購入していたとは思いませんでしたが」
「不服そうだね」
「そんなことはありません。秘書として常盤専務のことを精一杯サポートしたいと思っています」
出来るだけ感情を出さずに、表情を崩さずにそう言った。
彼はありがとうとだけ答えて何とかこの場を去ることが出来た。