珈琲と花の香りの君
そんなに頑張ってたら、ソースが飛ぶよ?!しかもトマトソースよ?!
気が気じゃない俺の心中なんて、わかっちゃいない珠利ちゃん。
「―わっ!ソース飛んだ~!」
ほら、みたことか!!
すみません、おしぼりください。頼んで持ってきて貰ったおしぼりを珠利ちゃんに渡してあげた。
「及川さん、ありがとう!!」
って、その笑顔は相変わらず殺傷能力があるよ…。
「大丈夫?」
「うん。ちょっと飛んだだけだから大丈夫!」
「本当に?見せてみて?」
テーブル越しに、珠利ちゃんに近付いたとき…