珈琲と花の香りの君
6.
迎えた、旅行当日。
車は持っていても、休みの日しか運転しない俺。
もちろん、珠利ちゃんを隣に乗せたことはあるが、なんだか緊張してしまう。
まるまる2日間を珠利ちゃんと2人きりで過ごせるのだ。
珠利ちゃんも、緊張しているのかもしれない。
というのも、昨日珠利ちゃんから電話があったのだ。
いや、ほとんど毎日電話はしているのだけれど(えへ。)
電話に出た俺に、開口一番珠利ちゃんは言ったのだ。
『及川さん。明日、しよう。』と…。