珈琲と花の香りの君
「及川さん、ぐっすり眠れた?」
「うん。俺はもう、ぐっすり。珠利ちゃんは?」
「あたしは、楽しみすぎて眠れなかったー!!」
ゆっくりスタートさせた車の助手席で、はしゃぎ過ぎるくらいはしゃぐ珠利ちゃん。
「まだ、結構掛かるから寝ててもいいよ?」
言った俺に、
「やだー!及川さんとおんなじ景色をみるんだもん!」
……。
やばいよ、やばすぎるくらいかわいいんですけどー?!
心の中で思っていたつもりが、思わず呟いていたみたいで…、