珈琲と花の香りの君



「ん?なに、なに~?」


俺の口元に耳を近づけた珠利ちゃん。



一気に近づいた距離。


ふんわり香る、珠利ちゃんのシャンプーの花の香り。



珠利ちゃんの顔の前に、顔を寄せて素早くキスをした。



「珠利ちゃん。かわいすぎるよ。」



囁けば、



「…もうっ!及川さんってば!!」



怒り口調のくせに、ほっぺたは、みるみる赤く染まっていく。



そのギャップがまた、とてつもなくかわいい。



これからの48時間。



いや、これから先もずっとずっと珠利ちゃんは俺のものだ――。
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