珈琲と花の香りの君
食事を終えて、早めに宿泊先の温泉があるホテルに行くことにして、車に乗り込んだ。
「近くに、水族館もあるんだよ。明日行こうね?なんかねー、巨大なトンネル状の水槽があるんだって。」
下調べした情報を披露したりして、会話は弾む。
「トンネル状の水槽って、どんな感じなのかなー?あたし、水族館久しぶりだから、すっごく楽しみ!及川さんが最後に行ったのはいつ?」
「えー?いつだったかなぁ?小学校の修学旅行が最後かなー?」
ゆるゆると続く会話は、愛おしい。