珈琲と花の香りの君



そんな俺に、最初はびっくりしていた珠利ちゃん。(当たり前だ!)



そのうち、ゆっくり俺の背中をさすってくれた。


優しいあたたかさが、そのてのひらから伝わってくる。



穏やかで優しくて、思いやりがあって、こんなにかわいい事を言ってくれる。



「…珠利ちゃん。好きだよ。とても。」



俺のちいさな呟きに、


「…あたしも。」



さらにちいさな声で返してくれた。



珠利ちゃんは俺にとって、大切で護るべき存在だ―。
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