珈琲と花の香りの君
ホテルに着いて部屋に案内された。
着物姿の案内係の女の人がいなくなってから、どちらともなく抱きしめあって、柔らかいキスをした。
お互いに離れてから、何となく照れくさくなって笑いあう。
こんなにこんなに、幸せだ。
浸っていたら、携帯が鳴り出した。
まさか!思いながら、携帯の液晶を確認。
そのまさか!だった。
このまま切ってしまおうかと思ったが、後が怖そうだ。
ひとつ、大きく深呼吸をして、携帯に向かう俺。