珈琲と花の香りの君



絆創膏だった。しかもご丁寧に、かわいいクマのプリント付きだ。



「水膨れ、潰してしまったので、もしばい菌でも入ってしまったら心配なので…、」



会社に戻られたら、張り替えてくださいね?




クマのプリント付きの絆創膏を、俺の手に貼って、両手で包んでくれた彼女。



少し熱を持って、ひりひりする傷の上に、冷たさが心地良い。




あぁ…、俺ってなんて幸せものなんだ…!!



彼女の優しさにひたひたに浸る、俺。



そんな時、
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