珈琲と花の香りの君
頭上を見上げると、ゆっくりサメが通り過ぎた。
俺と珠利ちゃんの身体に、影を落としてゆく。
「たかさん。こんなに素敵なところに連れてきてくれて、ありがとう!こんなに素敵なところは、初めて!!」
なんて俺を見上げたりする。
あぁ…。抱き締めたいな。出来ればキスなんぞ。
何度キスしたって、抱きしめたって、珠利ちゃんとだったら、新鮮で嬉しいんだ。
二度とは同じキスなんて出来ないのだから。
その一度一度をしっかり覚えていたい…。