珈琲と花の香りの君
2.
仕事帰りに、ふらっと雑貨屋に立ち寄った俺は、偶然にそれを見つけた。
珠利ちゃんに、ぴったりじゃないかー!!
それは小さなストラップで、クマがちょこんと座っているデザインのものだった。
小さなクマに、ピンク色のキラキラした石がびっしりついていて、目には真っ赤の一回り大きな石が使われていた。
「彼女さんにですか?」
いきなり、店員の女の子に話しかけられて、
「…えぇ、まぁ…(これからなります)」 答えた俺に、
「きっと、可愛らしい方なんでしょうね。」
微笑む、彼女。