珈琲と花の香りの君
エレベーターに乗り込んで、
「…2人とも、なんて言うかなぁ?」
珠利ちゃんに問いかけた。
「んー?絶対、祝福してくれるよ。大丈夫。」
俺を見上げて、微笑んでくれた。
…あぁ…いつだって君は、俺の我慢を軽くぶち破るんだ。
気がついた時には、珠利ちゃんの肩を抱き寄せて、そのまま深くくちづけていた。
エレベーターのドアが開く音がしたけれど、構わずにキスし続けて、
目を開けると、財布を手に持ったまま、固まる清水と目が合った。