珈琲と花の香りの君



リビングに通されると、ソファーに座ってコーヒーを飲みながら新聞を開いている柳井の姿を見つけた。



柳井に駆け寄った珠利ちゃんは、



「ね、ね!お兄ちゃん見て見て!!」



柳井の目の前に、薬指を突き出した。



ちらっと珠利ちゃんの薬指に目線を送った柳井は、



「…随分とちいさいなぁ。」



なんて、つぶやいた!!



「……。」



言葉なんて、出ないっす……。
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