珈琲と花の香りの君



「もうっ!まぁたお兄ちゃんはそういうこと言って!!大きさなんて、関係ありません~!!」



い~~!!なんて膨れる珠利ちゃんに、空気が和んだ。



「及川くん、珠利ちゃん。おめでとう。」



柔らかな声音は清水のものだ。



「「ありがとう。」」



声が揃って、思わず珠利ちゃんと笑い合った。



「俺たち、お義兄さんと紅湖さんみたいな夫婦になります!!」



宣言すれば、



「甘いよ。君。僕と紅湖はラブラブだよ?」



ふっ。って笑ってみせた柳井。
< 218 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop