珈琲と花の香りの君
冷静になって考えれば、とてつもなく姑息な作戦に思えて、頭を抱える。
でももう、想いは伝えてしまったのだ。今更、後戻りなんて出来やしない。
悩んでたって仕方がないのだ。
優柔不断なのも、意気地がないのも、雑貨屋の女の子にそそのかされるのも、全部俺自身なのだから。
いい奴のふりしたって、ロマンティックを気取ってみたって、俺は変わらないんだ。
俺は俺だ。
そう考えると、なんだかすっきりだ。
これが俺だ。俺を珠利ちゃんに、見てもらおう。