珈琲と花の香りの君



珠利ちゃんのポニーテールの付け根には、シュシュは無かった。



足取りも怪しく、その場から逃げ出した。



なんだかショックというより、呆然だ…。



明日からはもう、珠利ちゃんには会えないんだ…。



その事実が重たくのしかかる。



ほとんど知らないような男に告白なんかされて、迷惑だっただろうな…。



意気消沈しながらも、オフィスに着いて、無意識に仕事を始めていた…。
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