珈琲と花の香りの君
何とかかんとか、今日の仕事を終えた。
会社の入ったビルを出る。
同じく疲れ顔の同僚にお疲れさまをして、自動ドアをくぐった。
数歩、歩き出したところで、「及川さん!」後ろから呼ばれて思わず立ち止まった。
振り返るとそこには…
「じゅり、ちゃん…?」
暗がりの中、姿を見せたのは紛れもない珠利ちゃんの姿だった。
「…どう、したの…?」
驚きの余り、そんな言葉しか出てこない。
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