珈琲と花の香りの君



「……」



逃げ出したのは俺、だ。



「カードも、とても嬉しくって。だからどうしてももう一度及川さんにお会いしたくって。いつか、会社の封筒を持っていらっしゃいましたよね?」



だから、来ちゃいました…。




「……。」



それって言うのは…。



「及川さん。あたしと、つ……、」




言いかけた珠利ちゃんの言葉を遮って、




「付き合ってください!!」



叫んでいた俺。
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