珈琲と花の香りの君
やがて、トレイに水が入ったコップを載せて、俺の座るテーブルにやってきた彼女。
近くで見ると、尚更かわいい。
もう。決定的だ。
この子に恋をしてしまった…。
「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」
あぁ…、やっぱり声までかわいい…。
ぼーっと彼女を眺める、俺。
不審そうな表情をする、彼女。
そりゃそうだ!俺、端から見たら、不審者だよ!!
やばいやばい!!
「えっと!ブレンドで!!」
声が、声がひっくり返ってるし!!