珈琲と花の香りの君
だから柳井に言ったのだ。
「清水を惑わすのはやめてくれ。」と。
そしたらなんと、この男!!
「勘違いしないでくれないか?僕はあの子が好きなんだ。」なんて、言いやがった!!
大人げないにも、ほどがある。
だけど俺は、すっかりしっかり負けたのだ。
高校生だった、ガキの俺にムキになるくらいに、柳井は清水が好きだったんだ。
また清水も、柳井が好きで。見つめ続けた俺に気がついてはくれなかった。